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建築の調湿には,人間の居住環境の調湿と建物そのものの調湿という ,二通りの意味がある。建築の目的の一つは,そこに住む人のための微気候をつくることで,その機械的な解決が空気調整(空調)である。そしてそれは冷暖房,換気に加えて湿度調整(調湿)を行っている。もしこの調湿が,冷暖房と同様に,パッシブシステムとして建築そのものによって成されれば,それはまさにパッシプエアコンとも言えるわけで,シェルターやプロテクターの段階から,環境のコントローラーへと成長してきた建築にとって,さらに理想的なものとなるであろう。こうした調湿能力をもった住環境づくりのために,木の優れた吸放湿能力への関心が高まるのは当然である。幸い一定の温度のもとでの湿度(相対湿度)の適正域は,気温のわずかな差が人間の快,不快に及ぽす影響に比べれば幅が広い。したがって木に対する期待もあながち心理的なもとばかりは言えないが,日本の気候環境は,やはり生やさしいものではないので,今後の実験研究や材料の開発が望まれる。

他方,建物そのもののための調湿は,結露防止と同義であり ,注意深く行えば,十分建築それ自身で現実的なレベㇽまで可能である。結露は,壁や床,天井,あるいはガラスやサッシ, ドアなどの表面で起こる表面結露と ,床下,壁内,天井裏など建物の自に見えないところで起こる内部結露とに分けられる。また外気の温度の低い冬期のみならず,多湿な夏期にも起こっている。これらの結露は,いずれも雨漏りのあとのように建物を汚らしくするのみならず,腐朽菌を発生させて建物を傷める。さらにカビやダニを発生させ,人間の健康を損なうおそれもある。このように湿度の方が温度より建築そのものに大きい影響を与えるし,人間にとっても少なからぬ影響を及ぽしている。結露は建物の断熱や換気,冷暖房の仕方,あるいは生活の状況,さらに方位や気候など,その建物や部屋,部位がおかれている環境によって,大きく左右される。これらの中でもとりわけ換気と断熱と生活の仕方の三つの関係に,大きく影響されるが,だからといってそれらを単純にマトリックス的にとらえることは困難である。

しかし「結露は空気中の水蒸気が,その飽和温度より低い温度の物体に触れることによって生じる」こと ,「空気中の水蒸気は,絶対湿度(水蒸気圧)の高い方から低い方へと,わずかなすき間を通って流れている」こと,さらには「気温の高低と水蒸気圧の高低とは比例する関係にあり,熱と湿気は同じ方向に流れる」ことなどを考え合わせると,異なる二つの温度あるいは湿度環境を直接的に隔てている壁装の構法が,天井や床を含めて結露の発生や,防止に大いに関係しているのは確かで、ある。したがってここでは,この壁装を中心に,建物の,とりわけ結露を生じやすい部屋や部位を取り上げて,建物の調湿の問題を考えてみたい。